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いじめからの脱却! ウメちゃんはお孫様(幼稚園に入るまで)

ウメちゃんはお孫様(幼稚園に入るまで)

梅の花と春:ぱくたそ

幼稚園から中学までいじめられっ子人生を送り続けて苦節9年。
脱いじめられっ子をして今ではオカンキャラとして楽しい女子高生生活を送るウメちゃんの怒涛の人生。

ウメちゃんは完全無欠の一人っ子

皆さん、朝潮太郎ってご存知ですか?
4代目朝潮太郎…ええ、昭和に活躍したお相撲さんです。

お相撲さんらしくふくふくとしたお顔。

イケメンじゃない。
ええ、イケメンじゃないけど、人の良さそうな優しいお顔をなさってます。


何故いきなりお相撲さんのお話から始まるかと言うと、そんな感じの顔してました。

帝王切開だったんですけどね。
麻酔が切れて目が覚めて、目に入って来た赤ちゃんの顔をみたママ子の心の第一声

──え?!!あさしおっ?!!!


女の子です。
女の子でこれってどうなの?と正直思いました。

でも待望の、手に抱いて育てていける我が子。
そんな容貌なのに声はものすごく高くて可愛らしくて、ああ、女の子なんだなぁと、そこで初めて実感いたしました。


まあ…結論から言うと、
朝潮太郎似に生まれても、朝潮太郎には育ちません。
今でもちょっとぽっちゃりではありますが、普通の女の子に育っています。

全国のぽっちゃりお相撲さん似の赤ちゃんにビビったママさん、大丈夫です。
お年頃になれば普通の子に育ちます。


…という、衝撃的な出会いはあったわけなのですが、そのプチ朝潮太郎を前に、ママ子はこのまま朝潮太郎似の女の子に育った場合…どう生きて行くのがこの子にとって幸せなのかなぁと思いつつ、ウメちゃんの子育ては始まったのでした。



余談なんですけどね、
ウメちゃんにしてもサクラにしても、お腹の中でこうあって欲しいと強く望んだように生まれて来たんですよね。

意外に胎教というか、お腹の中に居る時の母親の希望って、子どもに通じるものなのかしら?と思ってみたり。

ちなみにウメちゃんの場合の願いは、とにかく健康で、普通に生きて育ってくれる子として生まれてくれるように…。

なにを当たり前のことを?と、まあ普通のパパママは思うのでしょう。
でも、ウメちゃんが生まれる2年ほど前、生まれてすぐの長女を亡くしたママ子にとって子どもが生きて育ってくれるのは奇跡です

全てがもう奇跡的な幸せなんですよ、これが。

赤ちゃんがね、息してるのが幸せ。
抱っこ出来るのが幸せ。
用意したベビー服着せるのなんてすごく楽しいし、おっぱいあげるのは憧れでした。

長女は夜に生まれて朝日を見ずに亡くなって、抱っこできたのも一度きりだったので。

ということで…
生きて育つ事が出来る子を絶対に死なせたりしない!
この想いが、このあと9年ほど続くいじめとの闘争の活力でした。



ママ子のウメちゃんに対する想いはこんな感じで、パパ子にとっても待望の子。
両親ともにメロメロ…なのは良いけど、恐ろしいのが双方の実家にとっても初孫。

そして、双方の兄弟は色々あって今後子どもが生まれないだろうなぁという事もあり、ウメちゃんは唯一のお孫様!
ええ、本当にですよ。

赤ん坊の両親そっちのけで、双方の実家でお孫様バトル開催です。


帝王切開だったので手術後というのもあり、『見舞いに来るなとは言わないけど毎日は勘弁』と言っておいたのに、パパ子の側のババ、毎日来ます。
個人産院なので面会可能時間めちゃ長いのもあり、朝から晩まで姑が居座ります
それで産院でパパ子に離婚話しました()


でもパパ子が言っても聞く人じゃないってのはもうわかってるし、まあすごくむかついたわけですが、仕方がないので、

「来るなって言っても毎日おしかけてくるなら、もう客じゃないよね

と宣言して、昼間は家政婦を雇ったんだと思ってミルクもウンチのおむつも全部ババに放り投げて、夜中の授乳のために寝てました。


双方父親は亡くなっていて母親だけで、ママ子の実家の母はヘタレなんですが、子どもがいない実姉が強烈な女で…このパパ子の実家のババとママ子の実家の姉の壮絶なお孫様バトルは行事のたびにありまして……

結果、ウメちゃんが小さい頃はお雛様もクリスマスもお誕生日も、年間行事全て、パパ子実家、ママ子実家、そして両親と水入らずでと3回ずつやってました(ノ∀`)
雛人形も双方の実家に1セットずつ、2セットあります。



こんな感じで大人の中で大事に大事に育った子。
自分が構われている事も愛されている事も、自分の事で大人が揉める事も知っている。
この二つが合わさって、危ない事をしない、余計な事をしない慎重派な部分が強くなった気がします。



育てやすい赤ちゃんは育てやすい子?

こんな環境に生まれると、なんだかやんごとない性格に育つんですよね。
ウメちゃんが何かして欲しいと言う前に何でも揃えられてしまう。
だから要求を口にするのが今でも少し苦手みたいです。

その代わり、そんなバトルを見て育ってるので、わかりやすく示されるものについてはとても空気を読んで気を使います。
得意技は我慢です。

よく笑い、いちいち泣かない。
よく食べ、よく眠る。

赤ん坊時代のウメちゃんは、思えば大人にとっては育てやすい子でした。

唯一難点があるとすれば、歩くのが嫌いな事くらいでしょうか…。

でもまあ困ったのはそのくらいで…

やっちゃいけない事はやらない!でもやらなきゃならない事もやらない!

初めての言葉は“ねんね”これがウメちゃんでした。


ちなみにサクラは…

やっちゃいけない事は片っ端からやる!
でもやらないといけない事やった方が良い事もやる!

こちらの初めての言葉は“嫌や~~!!
そんな子ですが、まあそれはサクラの章で。
今はウメちゃんの話ですね。


ウメちゃんはサクラが生まれるまでの5年間一人っ子でした。
しかも従兄弟もいない、周りに小さな子どももいない大人に囲まれた一人っ子。

児童館に連れていけば1人で遊んでいるし、公園に連れていけば回転ジャングルジムのど真ん中にドデン!と座って、さあ苦しゅうない、ママ回してちょうだいと言わんばかりに待っている。

まあ…手はかからないんですよ。
他の子と関わらせようと気合いをいれなければ…。

1人で居ると言う事は、トラブルも起こしませんし、動かなければ危険な事もない。
小さな頃は歩くの嫌いでもバギーもありますし、買い物もたいていのスーパーは子どもを乗せられるカートが常備されてますしね。

なにより遊び食べしない、これはものすごく楽でした。
私はサクラを育てるまで、遊び食べするような子どもは親がきちんと躾けていないからだと信じてました。

……が、これら全てがその子どもの元々持った性格なんですね。
もちろん後天的なものも多少はあるかとは思いますが、基本的にはこの時期の性格に関しては親が偉いわけでも親が悪いわけでもない。

全ての子どもはおそらく持って生まれた資質というものがあるのだと思います。

幼稚園に入る前、小さい頃のウメちゃんは大人からしたらとても育てやすい良い子
逆にサクラは本当に親が毎日ヒステリーを起こして追いかけ回さないといけないようなとんでもない子でした。

が、幼稚園に入ったあたりから、サクラは本当に放置しても上手く周りとやっていく子になり、ウメちゃんはいじめられっ子人生を歩む事になり、親の楽さは逆転しました。

つまりは小さい頃に手のかからない子だったからと言ってずっと手がかからないわけではない
逆に小さい頃に怪獣だったからと言ってずっと怪獣とは限らない

我が家に関してはそんな感じの子育てでした。

まあ、まだ完全に終わったわけではないんですけどね。




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