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いじめからの脱却! 実録-逃げる校長の話

実録-逃げる校長の話


前回の学校は校長先生次第ではがんばっている校長先生がイジメがなくなる方向に変えて行く事に成功するおはなしをしました。

今回はイジメを蔓延させていた校長先生のお話をしましょう。




あれはイジメではありません

ウメちゃんがいじめられていた時の中学の校長との話し合い。

色々パワーワードが飛びだしたわけなのですが、その中でも一番記憶に残っているのは、この発言。

「あのクラスはいつも物が飛び交っているので、特別にお宅のお嬢さんを狙ったものではないので、大丈夫!
イジメではありません

授業中に後頭部にかたい筆箱を投げつけられた事に関する校長の返答です。
ネタじゃありません。本当に言われた言葉です。

もういろいろが末期だなと思いました。
これを大丈夫と言えるあたりが、終わってます。

大丈夫じゃないよっ?!
ぜんぜん大丈夫じゃないんですけど???

問題はイジメという言葉を使うかどうかではなく、ひどいケガをする可能性があることについてなんですが?


ああ、学校って本当にイジメという言葉をつかわれるのがいやなんだな、と、感心してしまいます。



逃げる、逃げる、逃げる…

そんな風に飽くまでイジメについては認めないものの、その後も暴力については認めます。

ママ子:

「うちの娘ではないのですが、加害者の男の子は、女の子の1人について『あいつ、殺して良い?』と周りに言った上に、その女の子さんのみぞおちを蹴って、女の子さんは保健室から病院に行かれたそうですが?」


学校長:

「ああ、あの件については加害者が13歳以下なので罪に問えないんですよ。
来年14歳になったら学校が訴えるということもできるんですけどね」

なんて発言も飛び出します。


刑事罰にできるかどうかじゃないですよね?
生徒の安全が確保されていないのがこわいと言っているのですが?

その他にも暴力については認めるものの、それはいじめではない、学校にはどうしようもないの繰り返し。

もう逃げるのに必死で他に何も考えていない模様。

それを思い知った発言が、そのあとに飛びだします。

加害生徒は嫌われもの

頭に筆箱をぶつけられただけじゃなく、ウメちゃんは目の端ギリギリに傷をつけられたり、ロッカーに入れていた鞄を教室にぶちまけられたりと、もう様々な暴力にさらされてきたわけなんですね。

でも逃げるのに必死な学校長に加害者をどうこうするなんてできるわけがないじゃないですか。

中学は3年間。
ウメちゃんが卒業するまではあと2年間。

根本から色々変えるには短いけど、無事やりすごすには長すぎる時間です。


ママ子:

「もうイジメという名前であってもそうでなくても、どちらでも構わないんです。
じっさいに娘が危険にさらされているのは確かなので、娘を安全な場所に保護して頂ければそれで良いんです。
加害児童に改心させろとか謝罪させろとかも望んでません。
ただ娘に近づかせないで頂ければそれで結構です」


それができないなら、教育委員会の相談窓口で言われたとおり、学校名と校長名を実名で報告するしかないと(※1)伝えると、でてきた校長の言葉。


校長:

「彼らはたぶん知的に何か問題があるんだと思います。
学校としても彼らにはとても迷惑をしていて、特別な学校に行って欲しいのですが、親御さんが行かせると言わなければ、どうしようもないんです。
彼らのことは級友達もみんな嫌っていて近づきたくないと思っているんです」


正直、この校長、教育者として人間として信頼のおけない人物だと思いました。

 おそらく被害者の保護者であるママ子には加害生徒を悪く言えば好印象を与えられると思ったのでしょう。
本当に浅はかです。

普通に考えて、相手が反論できない場所で、問題を起こす生徒=知的障害者であるという発言を一般の保護者にいうのはいかがなものでしょうか?

さらにその生徒達は嫌われ者であるというのは立派な誹謗中傷です。

全ては知的に問題がある、本来なら学校に居て欲しくない嫌われ者の生徒達が悪くて、学校はには落ち度はないし迷惑している…そんなスタンスの発言だと思います。


加害生徒のことはもちろん嫌いです。
大っ嫌いです。

でもこれは、一般の保護者の口からでたならとにかく、学校長の口から出てはいけない発言だと思います。

逆に考えると、自分の子どもも、何か学校の不利益になることをすれば、そういう言い方をされるんだな、と、ママ子はこの発言で学校長への不信感をさらに強くしました。

そこでもう根本的な解決はありえない、と、もう一度、ウメちゃんと加害生徒達の接触をさせないようにして欲しいと要望を伝えたました。

その結果、それから2年間、学年に1クラスだけ、加害生徒が1人もいない、ベテランで評判の良い先生が受け持つクラスが作られて、ウメちゃんはそのクラスで過ごすことになったと言うわけです。

(※1)
一応説明しておきます。

以前に実録ー学校との交渉術の、4. 教育委員会の利用の仕方で書いた通り、教育委員会に言えば被害者のために動いてくれるわけではなく、単に教育委員会に言うと校長の評価が下がるらしいので、言われて評価を下げたくない校長に対するプレッシャーにはなるらしいと言うだけのことです。



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