[Sponsor Link]
いじめからの脱却! 実録ー学校との交渉術

実録ー学校との交渉術

校長室:足成

実際に学校と交渉してウメちゃんを緊急避難させてもらうまでの交渉ポイントです。
こうすれば必ずこうなるというものではありませんが、我が家の場合はこれで抜け出しましたので、興味のある方がいらっしゃれば…

いじめの実情

まずどういう状況だったのかがわからなければ語れないので、簡単に学校と交渉した中学時代のウメちゃんの状況についてまとめます。

加害者は小学校からウメちゃんに死ねだのブスだの絡んできていたA
小学校の頃は腕白ではあったが、ウメちゃんに特別には何かしてくるわけではなかったB
中学から一緒になったC3人。いずれも中1のクラスが同じになった男。

被害については
死ね、ブスなどの暴言の他、消しゴムなど文具の破壊。
物をぶつけられて目のぎりぎりに擦り傷を負ったり、授業中に後頭部に筆箱をぶつけられたりなどの暴力。
その他鞄の中身を教室にぶちまけられたりしたことも。

1年の6月あたりから顕著になって、担任に報告。
目の端の傷の時はこちらから電話をかけ、翌朝に副校長から謝罪の電話あり。
しかし口頭、物理の暴力はやまず。

同年10月頃、学年主任に被害の書面を渡そうとするも、
「僕は親からそういう話は聞きたくありません。事実があるなら生徒の口から」
と受け取り拒否。

という経過を経て、担任には定期的に訴え続けるも改善が見られないので、教育委員会の電話の相談窓口に匿名で対応を相談。

対応して下さった職員さんいわく、

「学校内の事は校長が最終責任者なので、まず校長に訴えて、対応をしない、改善が見られないようでしたら、今度は匿名じゃなく学校名を添えてご相談下さい
とのこと。
(おそらくこれがポイントだったのだと思います)

と言う事で、学校にそのように言われましたのでと電話をすると、即校長とのアポイントが取れました。

という流れです。


話し合いの前に


こういう話し合いをする場合は、あらかじめ話す事、要求などをきちんと整理した上で書面にしておくと良いと思います。

その場になると多かれ少なかれ感情的にもなりますし、話そうと思っている事のうち何かが抜け落ちたり、流されたりしがちです。

我が家の場合、

学校側の責は問わない。
加害者にも特に何もしてもらわないでも良い。
自分の子の安全と健やかな学校生活を送れる環境を提供してもらえれば、別に他はかまわない。

以上の3点。

その代わりそのラインだけは絶対に譲らない。
ということで、交渉をして行く事にしました。


何を優先するのか?何を見捨てるのか?

こう言うと、

「なに?加害者放置なの?それでは第二の被害者が…他の子はどうでも良いの?」

とか、諸々批判されそうですが、乱暴な言い方をするなら、その通りです


被害家族は自分の子を守る事で手いっぱいです。

そして初めての方への最後でも書きましたが、被害者を被害者のまま放置して安全地帯にいたのは被害者以外の子であり、被害者の家族以外の家族です。

あえて他がいじめられてしまえとは思いませんが、自分は被害者を庇いも守りもしなかったのに、自分が見捨てて来た相手に、自分(の子)は見捨てず守ってくれ庇ってくれは都合よすぎませんか?

社会貢献その他は自分の子を犠牲にしてやるものではなく、余裕がある時にやっても良いと自主的に思う人間がやれば良いと思うのですよ。

間違っても一番負担の大きい被害者家族にそれを求めちゃいけない。

と言う事で、ママ子はおせっかいでもの好きなオバチャンなので、実はサクラの小学校の方では半分の学年で学級崩壊が起こっている現状をなんとか向上させるべく、PTA役員として色々と学校の体制を変えて頂くために動きましたが、ウメちゃんが当事者だった中学の時は自分の子だけを優先させて頂きました。


教育委員会の利用の仕方

と、まあそれはおいておいて、

大前提として学校は学校内でいじめが発生していると言う事を認めたがりません。
責任も取りたくありません。
ゆえにおおごとにしたくないんです。

そしてこれはおそらく…おそらくですけどね、教育委員会に言っても何も解決はしません

学級崩壊レベルの事が起こって、さらに役所に顔の効く誰かがいれば、クラスを見張るための人員を送ってきてくれます()
これは小学校の方で実証済みです。

でも校長には教育委員会という言葉は使い方によっては効果があるようです。

というのも、校内でいじめが起きたと言う事が教育委員会に行くと、どうやらいじめを予防できなかったということで学校長の評価が下がるらしいんですね。

だから教育委員会には学校名を言っちゃダメなんです、たぶん。


えげつない話ですが、

今は匿名だけど対処されなければ学校名を言えと言われています
と言うのは、ある意味、校長にとっては嫌なプレッシャーになるみたいです。


我が家の場合、普通に訴えても半年以上放置されたわけですが、それで即対応されました。

翌年からはその子達を含めた問題児が一切いないクラスが1クラスだけ作られて、そんなクラスなのに一番評判の良いベテランの落ちついた先生がそのクラスを担当する事に。

2年から3年もクラス替えがあるんですが、ウメちゃんはずっとそのクラスにいれてもらえることになりました。

教育委員会様々です。

結論:
教育委員会については訴えても被害者のために何かはしてくれない
匿名で校長の名前を出さずに相談中、対応がなされない場合は学校名を言えと言われていると、プレッシャーを与えるために使うと良いように思われる。


その他のポイントをいくつか…

腹は立ちます。
腹は立つけど学校を責めても何も出てこないどころか嫌な事が起きるだけ。

だから交渉が進まない、対応する気が全くないなどがハッキリしない限り、過ぎた落ち度は口にしない。

親の感情と子どもの健やかな学校生活を天秤にかけたらどちらが大切かを考えて。

「何故こうしてくれなかったんですか?」
「こうしてくれなかったくせに」
と、過去を追及するよりは、

「こうして頂きたいのですが」
と、これからの要望を伝えましょう。

これはこういう時に限らずなのですが、人間は責められると自己防衛のために相手に対しても頑なになります。

だから実際は毛ほども思っていなくとも

「先生も大変だと言う事は存じておりますが、この状況は辛いので、出来ればこのように対応して頂けるとありがたいのですが…」

と、問題児が悪くてそんな生徒を抱えている学校も被害者ですよねと言わんばかりに労わりつつ交渉しましょう。

相手が言う事を聞いてくれなければ教育委員会をちらつかせながらも
(この場合は学校側を訴えたではなく、加害者からの暴力にどう対応すればいいのかを相談したくて電話したら、こう言われたというスタンスで)
しつこくネチネチシクシクと飽くまで下手に交渉しましょう。
ここは一歩も譲ってはダメなところです。

更に言うなら、クラス分けとか校長の権限でこっそりとなら出来そうな範囲でものを頼むと良いと思います。

ちなみにウメちゃんの学校は他のクラスに入るのは禁止なので、クラスが分かれればある程度は平穏です。

加害児童の親をなんとかとかは、もう無理です。
謝罪に来たり反省するような親なら、子どももオイタは長くても小学校前半までです。
それ超えて馬鹿やってる子どもの親はたいてい馬鹿野郎です。


学校がいじめと言う言葉を使いたがらないならそれも良し。

ママ子の場合は
「いじめと言う事でもそうでなくても、実際に攻撃をされているのは確かなので、学校の体制を変えてくれというわけでもなければ加害者をなんとかして欲しいというのでもなく、娘に加害者の攻撃が来ないようにして頂ければそれで構わないのですが」
と言う事でお願いしました。

まあ…話し合い自体はもっとカオスな話がたくさんあるのですが、それは本題ではないのでまた梅ちゃんの章で…。

自分の子の安全が確保できそうだったら、もう他の事は放置で。
腹がたったらツイッターででも自分も相手も匿名にして愚痴りましょう。

結論:
要求が通るなら怒りは堪えてぶつけない。
口にすべきは過去の恨みより未来の要望。
要望は校長が自分の権限だけで出来る範囲で。


[Sponsor Link]

0 件のコメント :

コメントを投稿