いじめられて孤独で心細くなっている我が子がもう何をしてもダメなんだ…と絶望しないですむためにと親がしてやれること。
いじめがある環境から抜け出しても、絶望している子は歩いてはいけません。
居場所をいくつか確保する
え~、確か以前もお話したと思うんですが、いじめは環境です。
なので、いじめのある環境にいて辛い思いをしているなら、何かそこと無関係な所に居場所を作ってあげると、逃げ場になります。
ウメちゃんの場合、地域でやっているちょっとした習い事だったんですが、そこは単に習うだけではなく、年上の子達が年下の子達の面倒を見てあげると言うのが通例で、サクラの面倒を見続けてお姉ちゃんスキルというか、お母ちゃんスキルの高いウメちゃんはずいぶんと小さい子達に懐かれていました。
思えばここがウメちゃんのオカンデビューの原点だったと思います。
ここで小さい子達に必要とされ、周りの保護者達に頼りにされる事で、ウメちゃんはだんだん自信を取り戻して行き、また、同じお姉ちゃん仲間の友人にも恵まれました。
他で拒絶されていようと、自分が必要とされている場所がある、そう思える事は絶望しないために大切なことかな、と、ママ子は思うのであります。
他人より得意なモノを作ってやる
いじめに遭うと自己肯定感が地の底までなくなるんですよ。
本当に自分に自信がなくなるの。
だから得意なものを伸ばして褒めてあげる。
出来れば自分が役に立つって思えるモノがいいね。
ウメちゃんの場合は料理でした。
ちょっと凝った料理とかを中心に小学生で普通に手作りベーコンまで作らせてました。
性格不器用だけど手先が器用だったので。
サクラは小学校の卒業時のメッセージでお姉ちゃんの料理やお菓子が好きと書くくらいには、我が家では美味しい物が食べたければウメちゃんにというのが定番に。
PTAやら地域活動やらでしばしば鉄砲玉のように帰ってこないママ子がしばしば
「ウメちゃん、ママが17時半まで帰れなかったらよろしく」
と電話するだけで、ウメちゃんはご飯を炊いておいてくれます。
炊飯器なんか使わずにちゃんと鍋で。
ということもあり、周りのママさんからも
「ママ子さんが飛びまわっていられるのはウメちゃんがしっかりしてるからよね」
としばしば言われるまでに。
周りから褒められることで自信を持つ、これは前述の通りとても大切なことだと思います。
うちはたまたま料理だったんですけどね、何でも良いんですよ。
その子が好きで無理なく出来ることなら。
小さい頃は…別にウメちゃんが何かすると言うわけじゃないけど、ちょっとぽっちゃりだったウメちゃんに、
「見た目は細い方が綺麗って言われること多いけど、抱きしめ心地は細くて硬いよりぽっちゃりしてた方が柔らかくて断然気持ちい~!」
「疲れた時はやっぱりウメちゃんハグすると癒される~」
とハグしてましたし。
今でもウメちゃんの二の腕は親だけでなくお友達にも大人気です。
世の中ね、スマートでハキハキしてて頭の良い子がもてはやされるじゃないですか。
でもそういう資質じゃない子にハキハキ物を言うようになれとか言っても、なりません。
返ってそうなれない自分に後ろ向きになるだけです。
背中を押すなら向いてない事を出来なきゃダメと言うより、向いている方面のことをやれたらすごいねと褒めてあげた方が当たり前ですが子どもは伸びます。
いじめで否定され続けて疲れてしまっている子には特に、出来ないことを責めないで出来る事を褒めてあげるように気をつけてあげると良いんじゃないでしょうか。
親は守ってくれるという信頼
最近個人的に衝撃的だったのが、サクラの学校で「もしいじめられたらどうするか?」という質問で、「親に相談する」と言ったら「親に言ってどうなるものでもない」という子が多数いた事です。
これは
1.
言っても親は動いてくれないだろう
2.
親が何か言っても解決は出来ないだろう
どちらの意味なんでしょうね…
ちなみに我が家のお嬢さんは
「うちはママに言えば絶対になんとかしてくれるよねっ!
なんでも解決してきたもんねっ!」
と、キラキラした目でプレッシャーをかけてくれます。
いや、なんでもではないけど…と思いつつ、それでも
「まあね。親が学校を動かせるかどうかは別にして、最悪でも親がその気になれば転校って手段を取らせてあげられるしね。
なんにも出来ないって事はないよ」
とは答えておきました。
我が家の場合は本当に上の子のいじめられ生活も長くて、何を優先するかとか、どこまで出来るかとか、色々片っ端から試して今があるので、当事者じゃないけど近くにいる下の子は、それを間近で見ているのもあるのでしょう。
子どもの安全を確保するために親はあらゆる手段を模索してくれる。
今の苦しい原因を少しでも軽減してくれる。
それを感じさせてあげたいなと思っていますし、子どももなんとなくそれは感じてくれているようです。
あとは解決に乗り出す前に、
ちゃんと子どもの意見を聞いて親の考えで暴走しないこと。
あなた(子ども)はどうしたいの?
何か対応して欲しい?して欲しくない?
家でケアして欲しいだけ?学校に働きかけて欲しい?
先生のところで止めてほしい?加害者やクラスメートまで言って欲しい?
その学校に通い続けたい?通いたくない?
親には親の感情があって、良識的にはこうあるべきという考えもあるわけなのだけれど、子どもはそれをして欲しくないと言う事は多々あるので。
それを無視して親の正義で動こうとすると、子どもは“悪気のない親の愛情”で動かれるのが嫌で親に言えなくなります。
だから我が家は問題が起きるたび、それを必ず聞く事にしていました。
それでは完全に解決にはならないよ、と、親が思っても、子どもの一時的な逃げにしかならないよ、客観的に見れてないよと思っても、 これはぜひ聞いてあげて。
いじめられている子どもは本当に心が弱っているから。
その一時的な逃げが大切で、健康な大人が耐えられる程度のちょっとした事でも耐えられなくなっていることが本当にあるから。
・親は本当に辛い時は、動いてくれる。
・そして自分が嫌だと言う事は絶対にしない。
実際に全てが解決しなかったとしても、その2点だけは絶対だと思えれば、子どもも話すだけは話してくれるのかなと思います。
そして話すことで親は状況を把握できるし、子どもは1人で抱えているよりも若干は気が楽になります。
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